もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん(8) (イブニングKC)

超面白かった。この巻はビールの話。お酒の専門本を一冊よりも勉強になるね、たぶん作者の思いが色んな登場人物から違う視点で発せられてるからだろうなあ。ストーリーも企画も面白いし。

深夜特急3?インド? (新潮文庫)

深夜特急3?インド? (新潮文庫)

中学生の時に夢中で読んだ本。沢木さんのインド旅行の話。僕はずっと旅に憧れている。日本にいると安全だし快適だし死ぬの難しいなあって思うから、めんどくさい旅はしたくないんだけど、憧れる。だって、知らないところに行く、ってすごいよね、どんだけ発見があるんだろう。

・中学生の時にずっとひっかかってた部分があって、それは『8歳くらいの女の子がビール3杯くらいの値段で体を売っている』ってところで。まあ、中学生の俺は性交渉のことすらよくわかってなかったのもあるんだけど。

・その時に思ったのは『日本で死ぬってけっこう難しいよね』ってのと『俺はその苦しい思いをしている子に何かしてあげられるんだろうか?そもそも何かしてあげていいんだろうか?』っていうことです。割とこの読後感を鮮明に覚えてる。

・今読んでどう思ったのかって言うと、『目の前にそんな子がいて、言葉を交わしたら、どうしても笑顔を見たいって思ったら助けてもいいんじゃないか、助けなくてもいいんじゃないか』っていうことです。

・人を助けるって超難しいからね、助けない方が良い場合もきっとある。しない善よりする偽善、ってよく聞くんですけど、善とか偽善とかそもそもどっちでもいいよね、やるって決めたらやる、やらないって決めたらやらない、しかないんだと思う、選択に対して意思を込めるってことくらいしか出来ないよね。

・周りにいてくれる人の笑顔は積極的に見に行きたいって思ってるけどねえ。

・僕は無理してまで人を助ける、ってことが多分出来ないんだと思う、自分の命を捨ててまでってのは出来ない。だから、無理するよりは、自分のキャパを大きくする努力をして、それで出来るだけたくさんの笑顔を見れればいいかなあって思う。だから、金持ちになった方がいいんだ、俺は余裕を持たないと駄目なんだ。

・人の価値観を変えるほどのことは出来ないし、したくないし。

・って、やっぱり、今でもまだもやもやするな。大人になってから読んだのに、はっきりと言えないなんてなあ。

田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋 (文春文庫)

田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋 (文春文庫)

タミヤの社長の創業機。僕はプラモデルとかミニ四駆にさほど興味を持ってなかった(子供の頃は貧乏だったから買えなかったし)ので、読んでもしっくりこなかった。ので、好きな言葉だけ書いておこうと思う。

『儲けるなということは損するなということです』

・ものを作るっていう楽しみは確かに消えて欲しくないよね。便利になると、はしょるからね。