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思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

・『思考の整理学』という本を読んだ。大学生の時に読んで以来。20年前の本なのにいまだに売れてるみたいだねえ。

・この本には好きな話が2つある。

・一つは『師弟関係』。なんでもかんでも教えることが良いことじゃない。師匠は弟子に何にも教えないんだ。すこしずつヒントを見せるだけ。そうすると、弟子は自分で考えて学ぼうとする。

・自分で考える、ってのはすごく大事だよね。インプットだけなら多少差はあったとしても、誰でも出来る。アウトプットはオリジナルだから、自分でしか作れないものね。

・だから、教えてもらって当たり前、って状態は良い師弟関係じゃないんだ。

・僕は性格的に何でも教えようとしてしまうなあ。それは『俺みたいなクズが人様の師匠になんてなっちゃいけない』っていう自分を卑下するカスみたいな考え方と、『人に嫌われたくない』っていう情けない考え方から来てます。うん、教えちゃう。

・でも、それじゃあ駄目だって思うから、無理矢理がんばって、秘するようにしてる。無理してるんだぜ。でも、きっと、それが俺にとっても良いことになる。道は指すだけ、俺が作ってあげちゃいけない、それは面白くないし。

・意外性が無ければ面白くないからねえ。

・柳原加奈子さんの超面白い粋ったキャリアウーマンキャラなネタの中で『私が全部教えてもいいんだけど、オフィスに私はもういます』っていうのがあるんだけど、そうだよねえ、島田紳助も同じ事言ってたよ。

・『あなたみたいになりたいんです!』って言われてもね、俺もういるし、みたいな考え方かな。真似するのはいいんだけど、目指すところはそこじゃない、かもね。まあ、全部パクるってのも俺は悪い事だと思わないんだけど、ほら、丸パクリでも時代が違うだけで少しずつ変わっていく気がするから。

・ああ、二個目の話もしなきゃ。

・『見つめる鍋は煮えない』って言葉が好き。

・何かを考えたい時ってついつい悩んでずーっと考えちゃうんだけど、そういう時ってなかなか良いアイデア生まれないんだよねえ。

・アイデアって急に降りて来る。素材を集めたら、それを寝かせる時間が必要なんだと思う。ふとした瞬間に素晴らしい着想にたどり着く。

・だからまあ、悩んだ時は、また明日でいいや!って放り投げてしまう。俺よくそうする。

・だから、スケジュールに余裕持って仕事しようとするんだ。ギリギリの中で良いアイデア作れる人もいるだろうけど、難しいしリスクでかいよね。

・余裕を持てば、アイデアが降りてきた時に時間があると思うんだよね。よく取引先に言うのはそれ、締め切りまで時間ありますけど、早めにやってしまいましょう、そんで、何か思いついたらまたお会いしましょう。と。

・ギリギリだと締め切りが終わったあとにアイデア生まれることがあるから、超もったいない、って!

・そんな感じ。

・眠いので寝ます。