食べたいほど愛しいイタリア (新潮文庫)

食べたいほど愛しいイタリア (新潮文庫)

・日本に20年くらい住んでるイタリア人のイタリアの話をまとめたエッセー。とても面白い。最近、日本の視点をかじってる外国人の故郷の話、とか、外国に住んでる日本人から見たその土地の話、っていう、違う生活の視点を持って違う生活をしている人の話が好きだ。自分の中に育まれた文化を違う視点から見るって色んな発見があるよ、俺で言うと神戸と東京って視点だけでも違いがあって、日本の都市と地方の違いレベルでも面白いんだもの。

・日本にいるから見えるイタリアの良いとこ、故郷の良いとこ、ってきっと際立つんだろうね。

・そん中でも一番面白かったのが『ヌテラ』というお菓子の話。チョコクリームみたいなのかな。それをたくさん食べると健康に悪いもんだから、お母さんが隠しちゃう、けど、甘くて美味しいからそれを子供は何とか見つけ出して食べて怒られる、っていう。大して日本と変わらないよねえ、って思った。

・食べ物に執着して、いてもたってもいられなくなる、っていう人を見るのが好きです。

・『ヌテラ』は楽天で買えます。買いたいけど、俺こんなの1人で食べると死ぬんじゃないだろうか。http://item.rakuten.co.jp/ultramix/777293/

・生活に根付いたエッセーは面白いねえ。

・イタリアっていうとファッションとかワインとかジローラモとか、オシャレなイメージがあって高嶺の花かしらって思ってたんだけど、イタリアンを経験したりしてると、生活の匂いがわかりはじめて、そんなイタリア人すごくねえよ、素朴だよ、距離が近くなった気がする。

ヘタリア読んだら、もっとそうなるよね。

・大晦日のイタリアの夜は性に自由になる。みんな赤いパンツを履くんだ。

エスプレッソマシンは各家庭で使い込んで味が出る。使い込めば使い込むほど貴重。

・イタリアの大学は入るの自由。出るの難しい。学生が多過ぎて教室が足らずに、映画館で授業をやることも。