6時

前日、眠りすぎて今、夜明け。ブルーハーブのDVDを見ながら天津飯を食べる、左手親指を怪我してて右手しか使えない、片手の調理は大変だ、卵が半熟にならなくてちょっと凹む、焼きすぎた、次にフライパンを握るときは左手が治ってからにしよう、半熟過ぎて困るような凄いかに玉作ってやるわ。夜明けはとても寂しい、何で一人でご飯を食べてしまったのか、人肌に飢えているので代わりに天津飯、卵はとても暖かい。ところてんだったら冷たくて人恋しくなって崩れちゃう、卵料理で良かった。新聞を整理してゴミ捨て場へ、雨が降っている、冷たい、新聞濡れる、俺の頬を伝う涙は無い、絶望なんて無い、寂しいだけね。今日は病院に行って左手完治の宣言をしたい、働かなければ生活費が足りなくなる、頑張る、頑張るために私は痛みに耐えた自分にご褒美、新宿でマカロンデビューします。さて、鳩が鳴く。私は立ち尽くし、雨に濡れながらゴミ捨て場で新聞屋さんから受け取った朝刊を読み、そのままゴミにする、絶望も希望も無い期間が続く、2年ほど、そりゃあ新しいものは生まれない、どっちかに飛び込まなきゃ、じゃあ、落ちやすい方へ、当然さ。部屋に戻るとかけっ放しのレコードから流れる音、ジャズ、誰?ジャズ好きなのに、ジャズはジャケ買いしかしないから、いつまで経っても無知、いつかは体系的に、ってたぶんこのまま。ERNIE WILKINS、カッコいい、でも、誰なんだろう?何で僕はこの盤を買ったんだろう?ネット検索してみようか、やめようか、やめよう、知識が増えてしまう。いつだって気まぐれでいなきゃ、知識に追い込まれちまうぜ、何処かで抜く、それが私にはジャズ、ごめん意図的に真剣にならなくて、音楽の一ジャンルに謝る。鳩が鳴く、邪魔、食べかけの天津飯、落ち着いたジャズ、痛々しいブルーハーブ、濡れた新聞、冷えた麦茶、うるさい風景だ、私の夜明けの部屋、そして、雨音!!



THAT’S THE WAY HOPE GOES [DVD]

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